深澤
たとえば天井から下がった照明器具のケーブルがちょっと太いとかいう、みんなが生活の中で潜在的に気にかかっているエラーを見つけ出し、今までに変わらなかったスタンダードを頑張って修正するのです。最初は「なんだ、全然変わっていない」とか言われるかもしれませんが、比べてみると「ああ、良くなっている!」という感じがわかってくる。そうすると、もう元の太いケーブルには絶対戻れないのです。その微妙な違いは「あまり変わらないから前のままでいい」とはならないのです。全員が共有している潜在的な引っかかり、自分さえあまり気付いてなかった思いをすくいあげるということが、より良いデザインを成すのだと思います。
— via : 深澤直人、デザインを語る。|エキサイトイズム
